NHKスペシャル「銃弾のスラム 再生の記録」  2021.10.13


表題のテレビ番組を見て深い感動を覚えました。
アメリカの投資家で巨額の資産を築き上げた男がふとしたことでギャングたちの悲惨な生活を知って
衝撃を受け、牧師となって南アフリカのケープタウンに赴き、ギャングたちの厚生に奮闘するドキュメ
ンタリーです。


牧師がギャングなのではありません。ギャングの世界で布教した牧師という意味です。

ギャングたちが抗争するスラム街、マネンバーグ


エディ牧師はこの街を変えようと努力していくのです。


抗争で死んだ仲間の埋葬のとき、報復をせぬよう必死になって説得するエディ牧師。


この男性はギャング団の幹部ですが、信義と理性を持つ人間としてエディ牧師が特に期待して和平へ
の助けを求め、やがて彼は牧師の片腕となって働くのです。


この少年は仲間を殺されたことで復讐心に燃えていたのですが、エディ牧師の説得によって気持ちを
変え、このように路上の交通整理などの役割なども受け持つようになります。


十代の少年たちが人殺しや盗みをやっていたのにエディ牧師の影響で厚生の道へ進んでいきます。


エディ牧師が資産を投じて広大な土地を購入し、ギャングたちの厚生の地とするのです。
「あなたは私たちの父親だ」と言ったギャングたちの言葉が深く心に残ります。


抗争に明け暮れる二つのギャング団の間に入って仲裁を試み、彼らの厚生に努力するエディ牧師の
姿はこれぞ本物の”神のしもべ”だと思いました。

この平和がいつまで続くかそれはわからない、とエディ牧師は言いますが、単純な理想主義者だけの
人ではない資質の人とお見受けしました。


私はキリスト教信仰を捨てた人間ですが、キリスト教の献身的な神父や牧師には深い尊敬の念を抱
いています。

ケープタウンの映像を初めて見ましたが、そびえ立つ塔のような山が実に印象深いですね。

同じくそびえ立つ塔のような山を背景にもつリオデジャネイロとはまったく違う、何か荒涼とした荒々
しさを感じさせる、いかにもアフリカ大陸最南端の風景という感じです。

残念ながら私が見た番組は再放送なのでオンデマンド以外では見られないですが、もし見たいと
希望される方がおられたらブルーレイ版を送ります。
DVD版をご希望の方はおっしゃってください。

リワキーノメールアドレス:hisao.moriwaki@gmail.com